■クエルダセカ技法

スペインタイルの代表的な技法。
鉛筆やロウなど、油性のものを使いデザインの輪郭を描き、そこにスポイトなどで釉薬を流し込みます。
輪郭線の油分が土手となり、釉が混ざるのを防いでくれます。
焼成後、線は燃えてなくなるため、釉薬の部分よりもへこみ、まるでパーツを集めた、モザイクタイルのように見えます。
表面が凸凹しているのが特徴。
スペインのグラナダにある『アルハンブラ宮殿』の壁一面にも、幾何学模様のクエルダセカタイルが使われています。

 

  

 

まず、デザインを紙におこします。

ちなみに、このデザインは『とにかく猫がとっても大好きな方に差し上げるので、猫をいっぱいいれてください!』というオーダーでした。

  カーボン紙でタイルに写したデザインを、鉛筆でていねいにしっかりなぞっていきます。

 

スポイトや筆を使い、釉薬を流し込んでいきます。

ほら、鉛筆の線が土手になって、隣の釉薬と混ざらないでしょ!!

 

全ての釉薬を入れ終わりました。

まだ、焼く前なので全体的に色が『ポワ〜ッ』っとしています。

これを窯に入れ7時間かけて、じわじわじわじわ950℃まで上げていきます。

 

窯に入れたまま一晩かけて冷ませば、はい、できあがり!!

鉛筆の線は焼きとび、地の素焼きタイルの部分が見えてきます。

色も、鮮やかになりました!!!

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